





意識して使っていなかったわけではなく、たまたま使い切ったので違うシャンプーをいろいろ試していただけだった。
シャンプーの原液をお湯で薄めた瞬間、懐かしい匂いがした。
目の前にいる禄と八雲がかぶる。。。
私の中では禄と八雲は同じ種類だ。
触った感じとか、私の気持ちに敏感なところとか。
つらい時とか気持ちが落ち込んでいるときは、さりげなくそばにいてくれる。
実際、この記事を書き始めたら禄が寄ってきて足元に伏せている。
ちなみにゆづはソファーで爆睡中

禄をシャンプーしながら八雲のことを考える(禄、ゴメン)。
でも、ゴメンって思ってる私のことも分かっていて許してくれるんだ、この子は。
八雲がガンになって、抗がん剤治療を決めたのは私。
治療をしないで3ヶ月生きるより、治療して1年、2年生きてほしかった。
楽しい思い出を、もっとずっと作りたかった。
でも八雲は治療したかったんだろうか。
副作用があっても治療したかったんだろうか。
治療せずに、命が尽きるその時まで、大好きな公園を走り回りたかったんじゃないか。
キャンプをしたり、カヌーに乗ったり、湖を泳いだりしたかったんじゃないか。
もういない八雲に聞くことはできないし、健在でそばにいたとしても答えてくれるわけじゃない。
犬の運命は飼い主に委ねられている。
だからこそ「この人が決めたことならそれでいい!」と犬が思ってくれる飼い主になりたいと、ならないとダメなんだ、と強く思った。
八雲は、「私が悩んで悩んで、自分のために決めてくれた抗がん剤治療だからいいよ」と言ってくれた。
そう言い切れるくらい、私は八雲とちゃんと向き合ってきた。
禄に対してもゆづに対しても、ちゃんと向き合って信頼してもらえる飼い主になりたい。
訓練士としても、トレーニングしている子一頭一頭と、また飼い主さんとも今まで以上にしっかり向き合って信頼してもらえるようになろう。
シャンプーだけで私にここまで思わせてくれる八雲は、やっぱり偉大な初代看板犬だ。
そして珀人

トレーニングしている生徒犬たちから教えてもらこともたくさんある。
人としても、飼い主としても、訓練士としても、まだまだ。
これからもたくさん学びながら、感謝しながら頑張ろう!

シャンプー後の禄&ゆづ。楽しそう

